口唇口蓋裂センターでは、先天的な口の病気(口腔先天異常)に特化した臨床や研究を行うと共に国内外より最新の医療を学びたいと希望する方への研修も行っています。勿論、通常の口腔外科疾患の治療はもとより、遺伝子診断、言語治療、支持療法としての口腔ケアなど幅広い分野の治療を担当しています。

 

 

 愛知学院大学歯学部附属病院口唇口蓋裂センターは中部地区で最も古い口唇口蓋裂の専門部門で、これまでに6,000名以上 におよぶ中部地区で最大の治療経験を有しています。前センター長 河合 幹先生(故人)の御尽力で多くの方々の御理解を賜り設立することができました。現在では中部電力()・トヨタ自動車()、名古屋鉄道()企業等117社の企業の御助力により特定非営利活動法人日本口唇口蓋裂協会、また89ヶ国7200のコンタクトアドレスを有する国際口唇口蓋裂協会の事務局を務めると共に国内の医療者の方々と共により良い口唇口蓋裂治療を目指すより良い口唇口蓋裂を考える会の事務局や「- 安部浩平初代日本口唇口蓋裂協会理事長記念寄附講座- 口腔先天異常遺伝学・言語学講座」を開設しています。

 

 口唇口蓋裂を始めとする種々の治療に対応できるよう関係診療科、専門医、コメディカルスタッフとの連携を図っています。必要に応じて、他の病院との連携図り、お子様にとって、最大限の医療を提供するとともに、最善の治療を考えます。

 

 平成114月に恩師である河合幹先生(故人)より診療部を引き継ぎ患者とご家族に寄り添う医療を目指して診療部のスタッフと共に微力ながら努力をしてまいりました。これらの努力に対して平成25年には医療分野で最も権威のある保健文化賞(厚生大臣表彰)を賜ることができました。また、川野小児医学分野で多くの方々により評価をして頂くことができました。受診された方々が当センターに受診して良かったと実感して頂けるように最大の努力を行うと共に当センターでしか受けられない質の高い治療を提供できるように努力をしてまいりたく存じます。